花嫁のれんは、一生のうちに一度だけ使われる、幸せを願う思いが込められた婚礼道具の一つ。幕末~明治時代より加賀藩の能登・加賀・越中に伝わり、婚礼時に嫁ぎ先の仏間の入り口に掛けられ、花嫁が暖簾をくぐり、先祖のご仏前でお参りをしてから結婚式を行うといった風習が今でも残っています。
江戸時代後期―明治初期にかけて広まった、和式の婚礼の儀において、花嫁が髷を結った髪(文金高島田)の上に、頭を覆う形で被る帯状、幅広の布のことを角隠しと呼びます。諸説ありますが、「女性が嫁入りするにあたって、怒りを象徴する角を隠すことで、従順でしとやかな妻となることを示す」「かつて女は嫉妬に狂うと鬼になると言われていたため、鬼になることを防ぐための一種のまじない」といった意味を持つとされています。
波おだやかな七尾湾や富山湾は「天然のいけす」と呼ばれ、世界農業遺産に認定された能登の里山や立山連邦から、ミネラルを多く含んだ地下水が流れ込むため、餌となるプランクトンや小魚が豊富で、良質な漁場となっています。暖流と寒流が交わる位置にあるため、四季を通じて多種多様な魚介類が水揚げされます。
日本トップクラスの規模と漁獲高を誇る定置網の朝獲れネタをご堪能ください。
この地に伝わる婚礼文化を紹介するべく、古くは明治から現代までの花嫁のれんの常設展示に加え、婚礼衣装や道具等を企画展示。色打掛や白無垢の花嫁衣装を着て、館内の仏間に掛けられた花嫁のれんをくぐる体験もできます。
男性用に紋付袴のご用意もございます。
「和と美のおもてなし」をコンセプトに、北陸の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅を感じられる外観デザイン。1号車は通路に日本庭園の飛び石風の絨毯と、半個室は友禅のオールドコレクションをあしらった空間。2号車は通路に流水をイメージし、輪島塗の伝統的な図柄を内装に表現。エントランスには金沢金箔の装飾を施し、厳選された県内の伝統工芸品も展示。車両全体で北陸の和と美を満喫できる列車となっています。
※画像は各店舗のメニューの一例です。